目覚まし時計より先に目が覚めると悔しい。
トイレに行きたくて目が覚めたのに、行くべきか悩む。
それくらい布団が好き。
これまで読んできた早起きについての本の多くは、「夜早く寝て、朝の時間を活用しましょう」、という内容でした。
でもこの本はちょっと違います。
読み終わる頃には「ちょっとやってみようかな」、と思うこと間違いなし。
早起きすると寝不足になって頭が働かないんじゃないか、とか思っていましたが、本書はそんな疑問にも答えてくれていました。

- 早起きが苦手だが克服したい
- 自己成長したいが時間がなくて困っている
- 朝時間を有効活用するためのヒントが欲しい
- 自己啓発本が苦手
- 夜型生活が好き
- 朝の習慣が確立している
苦手な朝の克服

本書は、前半に早起きのための考え方や具体的なやり方が書かれています。
起床してからいわゆる朝活を始めるまで、行動レベルで具体的な話が続くので非常に読みやすいし、イメージがしやすい。
しかも、早起きが得意ではない人の目線に配慮して書かれているので、スッと頭に入ってきます。
例えば、自分は8時間寝ないとダメだ、とか、そういう感覚は単なる思い込みかも、と思わせてくれるような著者の体験などが書かれていて、ちょっと試してみたくなります。
朝活のすすめ
そして本書のメイントピック。
朝に自分をバージョンアップするための6つの行動について解説されています。
サイレンス

いわゆる瞑想ですね。
今この瞬間に集中して、考えることを手放す。
瞑想を習慣化すると、ストレスが緩和したり、集中力が増すなどの効果があることは、もう常識になりつつありますね。
アファメーション

本書では、「自分をプログラミングし直す行為」というように位置づけています。
なりたい自分、理想の状態を声に出して自分に刷り込むことで、頭の中に作り出している自分の限界を取り払うと言ったところでしょうか。
なんとなく怪しさを感じてしまいそうですが、自分はこの程度だな、と思ったらそれ以上の人間にはなれないと言われると、確かにそんな気がします。
イメージング

具体的に自分がそうなっている場面をイメージすると良いらしいです。
確かに、スポーツなんかはイメージってとても重要です。
本書ではこれを「成功するためのプログラミングの加速」としています。
なんかやる気出ますね。
エクササイズ

朝に有酸素運動を行うと、脳に酸素が送られて頭がスッキリします。
朝のジョギングやウォーキングは本当に気持ちがよくて、とても充実した気分になるのでオススメです。
リーディング

繰り返し良書に触れて、内容をしっかり身につけるための時間を作る。
これを朝のルーチンにするというもの。
これは成長につながらないはずがありません。
ライティング

著者は、朝に日記を書くことを勧めています。
蓄積された記録を年末に読み返すことで、経験からの貴重な学びをしっかりと振り返る。
日記が続かないという方はあらかじめ書く項目を決めておくとやりやすいかもしれません。
まとめ
朝からシャキッとしている人って、ダンディですよね。
朝時間を有効活用して自分をバージョンアップするための手引きとして、朝はちょっと得意じゃないという方に是非読んでいただきたい本です。
最後に本書からダンディな名言を。
「スヌーズボタンは敗北宣言」
スヌーズ2回目でちょうどいい時間になる、と計算していた私には耳が痛い言葉でした。

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