- サラリーマンの宿命、終わらない残業。
- 帰ろうとしたら、Windows Update。
- ビニール袋をひらけない、かさつく指。
- 早くトイレに行きたいのに、からまる靴のヒモ。
世の中、腹の立つことがいっぱいですよね。
多くの人は怒りを我慢したり、カッとなってしまったことを後悔したりして、ストレスを溜めてしまうのではないでしょうか?
会社の研修で習ったアンガーマネジメントというやつ、「怒りを感じたら6秒数えよ」、くらいしか覚えてません。
これって、理屈じゃ分かるのですが、やっぱり疲れますよね。
ということで今回は、ビジネスパーソン必須のスキル、怒りをコントロールする方法について書きたいと思います。
- イライラして後悔ばかりしている
- 短気を治したい
- 周りに振り回されず穏やかに過ごしたい
そんな方にお読みいただけると嬉しいです。
怒りの感情について
一般社団法人 アンガーマネジメント協会さんのHPによれば、
怒りに関する反応は、最初に高次認知機能ではなく、原始脳とも呼ばれる大脳辺縁系で生じます。
(中略)
動物には自分の命を危機から守る「闘争・逃走反応」という仕組みがあり、危機に瞬時に反応するためまずは理論付けより瞬時に体を動かせる状態を作るようになっているのです。
(中略)
この時間をやり過ごせれば、今度は高次認知機能によって怒りを処理できます。周囲の状況を分析し、この怒りが理にかなっているかどうか、ここでどういう言動を取ればよいのか、感情はもう一度扁桃帯のフィルターにかけられ自分の言動を制御します。
怒りと脳の仕組みを解説します | 日本アンガーマネジメント協会 (angermanagement.co.jp)
要は、
- 何らかのきっかけに対する闘争反応として、キレる
- それをやり過ごした次の段階として、意識的に 怒る or 我慢する を選択する
といったところでしょうか。感覚的には、怒る時って両方ごちゃまぜな感じですけどね。
怒ることはエネルギーの無駄遣い

「怒らない技術」(フォレスト出版)の中で、著者の嶋津良智氏は、以下のように言い切っています。
怒りやイライラに時間を費やすのは、はっきり言って人生の無駄です。
よく、叱ると怒るは違う、なんて言いますが、部下や子供に対して怒ってしまうと、後味も悪いですし、怒った方も怒られた方も無駄に疲れてストレスをためてしまいます。

怒りはエネルギーの無駄遣い、と考えておけば、イラっとくるようなことは減ってくるかもね。
そもそも怒らない習慣をつくる

怒っても何も変わらない、と考える癖をつける
日本の朝を象徴する通勤電車の中って、なぜにイライラしている人が多いのでしょうか?
- メチャ混んでいて、オノレの領地が狭いから?
- クッソ暑いのに、なぜか車掌が送風をチョイスしているから?
分かります。でも、怒ったってなにも変わりません。
そこはそもそも誰の領地でもないし、ましてや、ぶつかった、ぶつかっていない、などと、争いのネタを作っても誰の得にもなりません。
ちなみに、満員電車でごくたまに、ものすごく爽やかな笑顔でいる人を見かけますが、素敵です。ダンディです。
寝る
睡眠の重要性は、今や常識ですね。例えば、「整える習慣」(小林弘幸著)によれば、
睡眠不足だと翌日頭がぼんやりしてうまく働かない。誰にでも経験があると思います。睡眠不足によって自律神経の乱れが起こっている証拠です。
自律神経の乱れはイライラという形でも現れることがあります。
先にご紹介した書籍、「怒らない技術」でも、イライラの原因として疲れがあり得るので、充分な睡眠をとるよう推奨しています。

睡眠不足はお肌にもよくないですしね。筋トレ後も睡眠は必須。
毎日睡眠の状態を把握して、寝不足の日は特に注意するようにしているよ。
自分は滅多に怒らない人間だ、と言い聞かせる
習慣形成について書かれた「ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣」で、人の行動について以下のように書かれています。
研究によれば、人は自分のアイデンティティーのある側面をいったん信じたら、その信念に合うように行動しがちだという。たとえば、「自分は有権者だ」と思っている人は、ただ「投票したい」と言っている人より、投票する確率が高い。同様に、運動がアイデンティティーの一部である人は、トレーニングするよう自分に言い聞かせる必要がない。
ちょっとわかりにくいですが、怒るまい、と念じるのではなく、私は滅多に怒らない人間だ、と日頃から考えるようにしていれば、それが習慣となる、という感じでしょうか。
常に全集中の呼吸。私の世代的には波紋の呼吸のほうがしっくりきます。
それでもイラっときてしまったら
そうは言ってもイラっとくる日もありますよね。にんげんだもの。
そういう時の対処法を、2つご紹介します。
筋トレにエネルギーを使う
リモート会議でイラっと来た時、私はいつもハンドグリップ(握力を鍛えるやつ)を握りしめて殺気を鎮めています。

物を壊すと後で後悔しますし、買い替えはエコに優しくありません。筋トレしましょう。
良い香りに包まれる
以前ストレスで体調が思わしくなかったときに、アロマに詳しい妻の友人が、精油を調合してくれたことがあります。
それを寝る前に香ってみることを勧めてくれたのですが、不思議とホントにリラックスできたのです。
その時一緒に、「香りの力で潜在意識を浄化する」(フォレスト出版)という本をお借りしました。
直観的に受け入れやすい方もいらっしゃると思いますが、私はなんとなくスピリチュアルなものを敬遠しがちな人間です。
ですが、書籍の中で「人間の持っている5感のうち、感情をコントロールする大脳辺縁系に直接作用するのは嗅覚だけだ」、と述べられていて納得。
リモートワーク中は、デスクにアロマストーンを置いて、アロマを一滴染み込ませて置いておくだけでも充分リラックスできます。
最近は、我が愛読書、OCEANS 2021年8月号でも紹介された、ロールオンというものがお気に入りです。コメカミのあたりにグリグリ塗ると、すごくいい香りがします。

家にいるときはアロマを焚いたり、外出時はお気に入りの香水などで常に良い香りに包まれていると、リラックスできてイライラの気持ちも起こりにくくなるよ。
香水は香りが強すぎると周りがイライラするから注意!
まとめ
ダンディな人って、自分にしっかりとした軸をもっていながら、他者に寛容、滅多なことでは怒らない、といったイメージがあります。カッコいいですよね。
そういう人って、イラっとくるのを我慢するというより、そもそもイラっとしない習慣を身に着けているんじゃないかと思います。
イライラはストレスの元。あなたなりの感情をコントロールする方法を見つけて、明日もダンディにいきましょう!
なお、靴ヒモは、焦ると余計に絡まります。
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